第67回北海道学校保健・安全研究大会渡島(函館)大会終了
令和元年10月20日(日)、素晴らしい秋晴れのもとで第67回北海道学校保健・安全研究大会渡島(函館)大会が 五稜郭公園近くのホテル法華クラブ函館で開催されました。全道各地より約220名の参加者が集い、学校保健功労者表彰、基調講演、部会別研究協議等が行われました。
大会実行委員長である風間和夫函館市校長会会長の開会の言葉に続き、主催者として北海道教育委員会の佐藤嘉大教育長、日本学校保健会の弓倉整専務理事、北海道学校保健会の長瀬清会長からの挨拶が行われました。
開会式に引き続き、今年度の学校保健功労者表彰受賞者112名(学校医44名、学校歯科医47名、学校薬剤師18名、教職員3名)のうち、研究大会の表彰式に参加された17名に長瀬清会長から表彰楯が授与されました。表彰式参加者を代表して、札幌市学校医の渡邉一彦先生が謝辞を述べられ、開会式、表彰式は無事終了しました。
続いて、独立行政法人国立病院機構 久里浜医療センター主任心理療法士の三原聡子先生による「ネット依存の実態と対応」と題した基調講演が行われました。久里浜医療センターでは2011年に国内では初めてインターネット依存の外来を開設し、全国から多くの人が治療に訪れているそうです。今回はネット(特にオンラインゲーム)が人を依存させるシステムやネット依存による健康問題、家庭でできる予防策など、豊かな知見と経験から、学校におけるネット依存への対応のヒントとなる高話を拝聴することができました。
昼食休憩の後、午後からは3つの部会に分かれて研究協議が行われました。
第1部会の「学校経営と組織活動」では、函館市立青柳中学校 山口鉄也教頭の「組織的な学校運営の取組~特別支援教育における学校保健・学校教育、本校の食物アレルギー対応について~」、函館市立北昭和小学校 松永美千代養護教諭の「学校健診からみえた健康課題解決への組織的な取組~児童が自ら行動し・励まし・教え合う保育教育の実践~」の提言がなされ研究協議が進められました。
第2部会の「保健管理・保健教育、安全管理・安全教育」では、函館市立湯川小学校 佐々木善貴教頭の「感染症・食中毒等の予防及び発生時の対応について」、函館市立北美原小学校 小野寺歩教諭の「復興教育の推進と計画的な防災教育の取組」の提言がなされ、これらの提言をもとに活発な討議がなされました。
第3部会「現代的健康課題」においては、福島町立福島中学校 山岸申弥教頭の「学校医と連携したがん教育~福島町の取組~」、七飯町立七重小学校 伊藤綾子栄養教諭の「学校・家庭・地域がつながる食育の推進~栄養教諭を中核とした計画的・継続的な食育~」の2本の提言を中心にして、多くの意見が交わされました。それぞれの部会において15時30分まで話し合いが行われ、部会毎に終了し全日程を終えることができました。
大会開催にあたり、早い段階から様々な準備を進めて頂いた函館市教育委員会、函館市校長会、渡島管内校長会をはじめとする多くの関係者の皆様の力で第67回北海道学校保健・安全研究大会渡島(函館)大会は素晴らしい大会となりました。心より感謝申し上げます。なお、次年度は稚内市で開催されます。